担当者の頭の中にあった「誰に・何を・どれだけ」を、データとして残す。
データに基づく販売と、人が続けられる職場を、同じ仕組みで。
費用のご案内や資料請求もこちらから。
分荷の見える化は、人を減らすためのものではありません。限られた人数で荷をさばき続けられるようにすること、そして営業担当者の時間を、注文をさばく作業から、買い手への提案や新しい販路の開拓に振り向けることを目的にしています。
卸売市場の分荷業務は、業界の現場ではおおむねこのような1日の流れで進みます。
産地からの入荷情報と、仲卸・買受人からの注文をとりまとめる時間帯です。
品目ごとの担当者が、経験にもとづいて割り振りを決め、電話で販売先とやりとりします。
不足・余剰が出た品目について、追加の調整を行います。
このなかの多くの判断は、担当者個人の経験と記憶に依存しており、会社の記録として残っていません。
受注・分荷のデジタル化を起点に、それを支える体制づくりと、データに基づく販売の仕組みづくりを目指す卸売市場様が増えています。
デジタル化を起点とした販売体制の構築と
持続可能な市場経営の実現
入荷情報とご注文が受領次第データ化され、販売前に全体を見渡せている。
仲卸ごとの購入実績(時期・規格・単価・数量)が記録され、産地・販売先への提案に活かせている。
在庫や買受について、会社として標準化した方針に基づいて運用されている。
仲卸別・品目別の販売傾向が共有され、担当者が不在でもチームで判断できる状態になっている。
傾向の決まった品物の割り振りや事務対応に人が関与しなくてよくなり、産地との調整や仲卸への提案に時間を使えている。
上段の仕組みは、下段の体制があってはじめて機能します。本ページではこの土台づくりから順にご説明します。
まず、担当者の判断を記録に残し、新しく入った人でも一定の分荷ができる状態をつくります。経営の見える化は、その先にあります。
仲卸の注文(例:キャベツ10ケース)を等階級に読み替える作業が、担当者の頭の中にしかない
「変換マスター」として、読み替えのルールを会社の資産にします。
荷主ごとに規格の呼び方が異なる
規格グルーピングで、1枚のシートに揃えて確認できます。
不足・余剰時の差配は担当者の経験と判断に支えられており、欠員時には同じ基準で対応しづらい
過去の実績と当日の入荷・注文をもとに割り当てのたたき台が用意され、担当者はそれを見ながら調整して決めます。決めた理由が記録に残り、あとから見返せます。
注文がLINE・電話・FAXで届き、均一でない
買受人ごとの注文をそのまま入力し、入荷数と見比べながら分荷数量を決められます。
振り返りを頭の中で済ませ、言語化していない
当日の分荷結果・販売傾向を振り返り、上司への報告に使える形で残せます。
日々の分荷が記録に残ることで、はじめて経営の判断材料になります。
分荷の結果が売上・利益にどうつながっているか、経営層まで見えない
日々の分荷結果を、収支や加重平均単価の推移として追えるようになります。
誰に・何を・どれだけ・いくらで売ったかが担当者の頭の中にあり、会社の共有物になっていない
販売の判断をデータとして残し、会社の標準として共有できるようになります。
調達元(産地・荷主)と販売先の構造が把握されていない
品目ごとに、どの産地からどの販売先へ届いているかを見える化し、次の販売・調達の組み立てに活かせます。
判断の根拠が担当者個人の頭の中にとどまり、担当が変わるときの引き継ぎが難しい
判断の根拠がデータに残ることで引き継ぎがしやすくなり、人が続けられる職場になります。
「省力化(入力・転記を減らす)」と「属人化の解消(判断を会社の資産にする)」は、それぞれ別の価値です。以下の仕組みは、その両方に効きます。
荷主×規格×買受人の入荷数・注文数を1画面に集計します。
荷主ごとに異なる規格表記を、1つのグループとして統一管理します。
LINE・電話・FAXで届く注文を、買受人ごとにそのまま入力します。
実績と当日の入荷・注文から割り当てのたたき台を用意し、担当者が見ながら調整して決めます。
確定した分荷数量は、基幹の販売システムへ連携できます。
作業の見える化からご案内します。会社としての販売方針の標準化など、経営判断に関わる領域はデータが蓄積されてから取り組みます。
分荷の数量を決めるのは、これまでどおり営業担当者です。システムは実績と当日の入荷・注文を整えて判断材料としてお見せする道具であり、担当者の判断に代わるものではありません。
導入当初から完璧な精度を求めるのではなく、運用しながら精度を上げていく前提で進めます。
当社がヒアリングを行い、テンプレートをご用意します。運用しながら現場の皆様に追加・調整していただく形です。
紙・FAX・LINE・電話で届く注文や、書式の異なる送り状も、段階的にデータ化する手段をご用意しています。最初はメモや紙を見ながら分荷画面に転記する運用から始め、順次デジタルの入口を増やしていきます。
締め後の追加注文や後から届く入荷情報にも、未着分の仮置き・確定後の手修正・たたき台の再作成で対応します。注文の締め時間を新たに設ける必要はありません。
nimaruコネクトで届く送り状に加え、それ以外の入荷情報も取り込めます。在庫は基幹システムから連携します。
分荷は、品目や取引構造に応じて段階を踏みながら進めます。稼働までの期間は市場様ごとに異なるため、具体的な進め方はご相談の中で決めていきます。
全国約80市場でご活用いただいているnimaruの基盤の上で、大手〜中堅の卸売会社様と分荷の標準化・見える化に取り組んでいます。
全国の卸売会社様と同じ仕組みを使うことで、開発が止まらず、各社の運用から得られた改善が積み上がります。分荷のノウハウを会社に残す取組を、業界で共有できる形で進めています。